人体はいくつもの器官のシステムで成りたっています。5月は「胃」を説明しましたが
本日は消化器系の臓器である「小腸」についてお話します。
食物を体内に吸収しやすくなるまで分解する事を「消化」、消化された栄養素を体内に取り込む事を「吸収」という。
体に適切な栄養素につくり替えてエネルギーを供給する器官が消化器系です。

体の中で最も長い消化・吸収の主役が「小腸」!!
小腸は十二指腸・空腸・回腸の3つからなる消化器官。効率よく作業するために腸壁の細胞は新陳代謝が活発で、毎日古い細胞が剥がれ落ちます。

胃から送られてきた消化物をより細かく分解し、その中に含まれる栄養素と水分の8割を吸収して 残りを大腸に送るのが小腸の役目。
その為、小腸の粘膜は非常に大きな吸収面をもつ構造になっていて真っ直ぐに伸ばすと約6m(2倍に伸びる)にもなる。
小腸の粘膜面には絨毛が覆っている。さらに絨毛の表面を微絨毛が覆っている。
この部分には栄養素を最終的に分解する酵素が並んでいて糖質、タンパク質、脂質の栄養素がぶつかるとバラバラに
され、素早く腸壁内に取り込まれる。
栄養の吸収力を維持するために、微絨毛の寿命は人体で最も短命な細胞となっていて 腸壁からは毎日200g~300gの細胞が新陳代謝によって
剥がれ落ちる。
小腸の長さ→   約 3m

直径→   約 4cm

絨毛の長さ→   約 1mm

水分量→   約 7.7ℓ

以上が「小腸」でした。次回は他の臓器を説明いたします。