こんにちは。小机院です。
前回、人体はいくつもの器官のシステムで成りたっていると説明しました。
そして、本日は泌尿器系の臓器である「腎臓」についてお話します。

「腎臓」・・・左右に一つづつ  計 2つ

血液中には塩分や栄養素のほかに、新陳代謝で作り出された老廃物も溶けています。
生命を維持するのに水分と塩分の割合を一定に保ち、老廃物が増えすぎないようにしなければなりません。
体内環境の恒常性(ホメオスタシス)を保つために血液中の余分な成分を濾過して尿として排泄します。
その大事な役目を果たすのが腎臓です。だがら、腎臓は1つになっても十分に機能します。

腎臓には常に全血液の約四分の一が心臓から送られてきます。その血液から余分なものを取り除いて尿として排出し、
体内の水分バランス状態に応じて必要な成分を再吸収します。そして、きれいになった血液を心臓に戻すのが腎臓の役目です。
これによって血液成分は一定に保たれ、体内環境の恒常性(ホメオスタシス)も維持されます。

腎臓では常に体内を弱アルカリ性に保ちます。ph7.35±0.05(7.30~7.40)です。
人間は何を食べ、何を飲んでも、体液は常時 弱アルカリ性を維持するようになっています。
このように無意識の内にコントロールする身体機能を恒常性(ホメオスタシス)といいます。
もし、人の体液が酸性になったとしたら その人は天国からお迎えが来ています。

また、腎臓は血圧を調整する酵素や造血を促すホルモンも分泌しています。

補足
腎臓に送られる血液量・・・1分間に 約 1ℓ

1日につくられる尿量・・・約 1.5ℓ

腎臓の長さ・・・約 11cm
幅・・・ 約 5.5cm
重さ・・・約 130g

以上が「腎臓」でした。次回は他の臓器を説明いたします。