皆さん、交通事故に遭ったことはありますか?

自分は、自分で運転していた時だけでも4回はあります。

いずれもこちらが悪い訳ではなかったのですが、…あまり胸を張って言える事ではありませんね。(笑)

それ以外にも小学校2年生の頃、プールから自転車で帰宅中、右折してきた車にひかれたこと、

同じく小さい頃、同乗していた親が左後部の扉を開けた瞬間バイクが突っ込んできてバイク転倒、扉破損してしまったことなど、

記憶を掘り返してみると結構事故の遭遇していました。

いずれの場合も被害者が比較的軽症だったので、後遺症も残らなかったのですが、

もし、突然自分が事故に遭ってしまったら、あなたは落ち着いて行動出来ますか?

どうも、三ッ沢下町院です。

 

唐突に起こる交通事故、重傷の場合、下手をすると生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされることもあります。

しかし、ケガが中程度~軽度の場合や自分が加害者になってしまった場合、その場の対処をしていかなければなりません。

今回は現場での対処の流れについてお話ししましょう。

①状況把握

交通事故に遭ってしまったら、まずその状況を確認しましょう。

自分の体の状態はどうか、

相手側の状態はどうか、

救護が必要かどうか。

 

交通事故が起こった場合、救助や警察への連絡は義務になります。

救助が必要な場合は速やかに行いましょう。

特に道路上に被害者が放り出されてしまった場合、二次災害につながる可能性があります。

加害者、被害者共に安全な場所へ避難しましょう。

 

また、どこで事故に遭ってしまったか、周りの地名や特徴的な建物、交差点の名前などもあわせて確認しておきましょう。

現場の状況が後の過失割合などに影響しますのでなるべく正確に覚えておきましょう。

 

②警察への連絡、救急車の手配

次に警察へ連絡しましょう。基本的に加害者側が行う事が多いですが、加害者・被害者の判断がつきにくい時は自身で呼んでも良いでしょう。

外見上怪我をしていないように見えても、ムチウチのように内部に損傷があったり、小さな内出血が内臓や脳などにおこっていることがあります。

少しの怪我や痛みでも感じるようであれば「人身事故」として警察へ届けましょう。

興奮状態で痛みを感じにくかったり、徐々に症状が現れることも良くあります。

大した怪我をしていないように見えても救急車を呼んでおいた方が良いでしょう。

 

③事故現場を記録する。

あとで言った・言ってないと水掛け論になってしまうこともあるので、記録をとっておくことは重要です。

自分がどういう状況で事故に遭ったか、覚えている範囲でメモなどを残しておくと良いでしょう。

警察や救急車が到着するまでの間、当人同士で運転時のスピードや信号機の様子などを聞いて記録しておきましょう。

また、この時、相手の連絡先や名前も確認しておきましょう。

 

④保険会社への連絡

加害者・被害者共に任意保険に入っている場合は、双方ともに保険会社に連絡しておきましょう。

示談などは症状が良くなってきてからになりますが、どんな事故に遭った、どこどこの病院に行く、あの整骨院に通いたいなど、後々連絡する事があるのでその前に早目に連絡しておきましょう。

 

⑤医師の診断を受ける

警察の現場検証や連絡先の交換が終わったら、自身の状態把握の為に病院で検査を受けましょう。

骨折、脱臼、打撲、擦り傷など分かりやすいものもあれば、ムチウチや微細な内出血など症状が徐々に悪化してくるものもあります。

交通事故後に出た症状であれば軽いものでも早目に医師に伝えましょう。

交通事故から何日も経って「そういえばここも痛いんだよな…」と後から言っても治療出来ないということが出てきてしまいます。

気になったところは医師の診断を受けましょう。

 

これらが当日の簡単な流れです。

整理すると…

①状況を把握して怪我人を助ける。

②警察と救急車の手配

③当人同士の運転状況確認・記録、連絡先交換

④保険会社への連絡

⑤医師の診断を受ける

となります。

覚えられそうですか?

 

最後に…

 

交通事故現場でしてはならない事

交通事故に遭うとその場で示談を持ちかけてくる相手がいます。

示談というのは事故の当事者同士で損害賠償の内容を決める事をさします。

例えば…

仕事などで急いでいる人の場合、警察を呼んだ現場検証や事故処理の手続きに立ち会っていると、その後の仕事や予定に影響が出てしまうため、早々にその場で話し合って立ち去ってしまうというケースがあります。

こういった場合の示談でも有効となります。

示談が成立するとそれ以降の治療費や損害が補償されなくなってしまいます。

加害者や被害者が責めてきても安易に応じず、保険会社を通して対応すると相手側にはっきり伝えましょう。

 

これらの事はしっかり頭に入れておいて、交通事故に遭ってしまった際は冷静に対処しましょう。