こんにちは、あたぎです。

前回は臓腑病証の入門編をお伝えしました。

今回からは、各論と言いますか、症状別に説明しようかと思います。どうしても専門用語を使わざるを得ないところもありますが、ご了承ください。

1、頭痛

頭痛に関連する臓腑は「脾」「肝」「腎」の3つです。

「脾」が影響する頭痛では、脾の運化作用が低下し、正常な水分が頭部まで行き渡らずに頭痛が起きます。その際は足にあるツボを刺激することによって経脈の流れを良くして頭痛を解消していきます。

「肝」が影響する頭痛では、イライラしたりすると肝臓の気が強くなりすぎて上昇します。気が頭の方へのぼり頭痛が起きます。普段からイライラすることが多い人は気を付けましょう。

「腎」が影響する頭痛では、腎虚という、腎臓の気(精気)が足りなくなると頭痛が起きます。夜更かししている人や腰痛持ちの人、性行為のやりすぎでも起きます。

 

2、腹痛

腹痛に関連する臓腑は「肝」「脾」の2つです。

「肝」が影響する腹痛では、情志の失調により肝が鬱状態になり、気を流す作用が弱くなり胃を栄養出来ずに腹痛が起きます。ストレスによる腹痛も大体「肝」が関わってます。

「脾」が影響する腹痛では、「脾胃虚寒」といい、疲れや不規則な食生活を送る事で脾胃を損傷し、お腹を温める作用が低下し腹痛が起こります。日頃から不摂生をしている方は注意が必要です。

頭痛でも腹痛でも意外と患部と関係ない所に原因があったりします。

これからもいろんな症状を紹介していきます。

ではまた。