こんにちは。あたぎです。
最近、ぎっくり腰や寝違えなどの怪我ではなく、なんとなく胃腸の調子が悪い、生理痛が辛い、風邪がなかなか治らないという症状で鍼治療を受けに来られる方が非常に増えてます。
お医者さんに行っても、はっきりとした病名は言われず、対症療法として薬を処方されるというパターンが多いようです。
東洋医学はそもそも、根本的な考え方に「未病治」という言葉があります。
病気になる前に治す。
それが東洋医学と西洋医学の大きな違いではないでしょうか。
東洋医学では、病名とは言わず、大きいくくりで「病証」と言います。
病証にも種類があります。
「八綱病証(はっこうびょうしょう)」病位の深さ(表裏)・病の勢い(虚実)・病の性質(寒熱)
「気・血・津液の病証」人体を構成する基本物質である、気・血・津液の状態
「臓腑病証」五臓六腑の変調
「経絡の病証」十二経絡や奇経八脈の病状
「六経病証」太陽経・陽明経・少陽経・太陰軽・少陰経・厥陰経の各経のバランス
それぞれの病証の詳しい説明は今後の豆知識で触れますが、これらの病証を複合的に見て、その人の身体の状態を判断しツボを決めて鍼灸治療をしていきます。
主には、背中・足・腕のツボを使って治療していきます
その治療により、上で診た病証を正常な状態に戻していくのが、東洋医学の治療になります。
鍼灸師であれば鍼や灸を使って施術をするし、あんまマッサージ指圧師であれば手を使って施術をするし、東洋医学に従事しているお医者さんであれば漢方薬を使って施術するでしょう。
東洋医学一つとっても治療する方向は同じでも、治療する方法は沢山あります。
患者さん自身が、自分に合う治療法を見つけてくれればいいですね。
自分に合う治療が西洋医学の場合ももちろんありますしね。
結局何が言いたいかというとですね、患者さんには治療の選択肢をもっと持ってもらいたいということですね。
風邪引いたり、生理痛が辛いときは迷うことなく内科や婦人科の病院に行くと思います。
そこに鍼灸院に行くという選択肢が増えるとまた違った結果が見えてくるのではないでしょうか?
僕はもっと東洋医学の素晴らしさを伝えたい。それだけです。
ではまた。