秋分の日を過ぎて一週間、涼しくなってきたり暖かくなったり少しずつ秋らしくなっていきますね。

先日、マイケル・フェルプス選手がカッピングをしていて話題になったというのは、センター南院の先生がお話しましたね。

今回は、その効能についてお話していきましょう。

 

カッピングとは、陰圧にしたカップを体に取りつける事で、皮膚を吸い上げて皮下組織の血行を促進していくものです。

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血液は正常な状態であれば、体内を隅々まで循環して心臓へと戻っていきます。

しかし、筋肉の使い過ぎや筋肉を傷めてしまった時は血流が悪くなり、局部に流れが滞ってしまうことがあります。

これをそのままにしておくと血液がドロドロになり、更に流れが悪くなってしまいます。

そういった部位にカップを吸いつけると、その陰圧に体内のリンパや血液が引き寄せられて、皮下に集まってきます。

その後、毛細血管により血液の流れに乗って循環サイクルに戻っていくため、血行が良くなっていきます。

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流れが滞っていない所は、あまり皮膚の色が変わらず、動脈血が溜まっているところはピンク色に、静脈血が溜まっているところは濃い紫色になります。

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動脈血は、流れやすい血液の為、その後、毛細血管から吸収されて短時間で消滅します。

静脈血は、溜まってから時間が経っているほどドロドロと流れが悪い状態になっていて、紫色が濃いほど酸素や栄養が少なく、量も多く溜まっています。

静脈血は流れずに、その場で分解されて消滅していくため、色が消えるのに1週間から10日かかる事もあります。

スポーツ後の筋肉の疲労回復、筋・筋膜性の腰痛、肩のコリ・ハリ、全身の重ダルさなどには特に効果的です。

カッピングは体を柔らかくした状態の方が血液が集まってきやすい為、マッサージと組み合わせて行うとさらに効果を発揮します。

 

ただ、注意する点もいくつかあります。

・吸われている間は肌が引っ張られている感覚があります。

時間が経つと気にならなくなりますが、苦手な方は施術担当者にご相談下さい。

・血行が悪い方ほど、痕が多く残ります。

水着やドレスなど肌を露出する事がある方は、痕が消える日数を考慮して行うか、露出する部位を避けて行うと良いでしょう。

・カッピング後は血行が良くなるため、身体が火照ったり、頭がぼーっとしたり、ふらふらすることがあります。

飲酒をするとアルコールが廻りやすくなります。入浴時にのぼせやすくなります。

カッピングの後は水分補給を行って、安静に過ごしてください。

 

これ、もしかして血液の流れのせいかな?と感じたらカッピングを試してみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに…

当院のスタッフにカッピングをしてみました。

カッピング

カッピング中はこんな感じです。

 

結果……、

カッピング痕2016.9.14

上から下まで色がしっかり出ました。

本人曰く、あまりコリやハリ感などの自覚症状はなかったようですが、見事に反応がありました。

色の濃い所が血行が悪い所ですね。

殆ど全部ですね。(笑)

 

そして……、

一週間後、再度やってみたところ……。

カッピング痕2016.9.21

背部の色が大分薄くなりました。

肩胛骨の内側や腰がまだ色が出るみたいですね。

続けていくと少しずつ色が出にくくなっていきます。

ぜひ、皆様も試してみて下さい。