みなさんこんにちは!
ゆりのき台院です。

本日は患者様によく質問されるシリーズ(いま名付けた)、湿布の使い方・使い分けについて書いていきます!
一口に湿布と言っても素材や、温感、冷感など色々な種類がありますね。
それらの違いを簡単に説明させていただきたいと思います!

まず患者様から一番質問されるのが「この痛みは冷湿布と温湿布どちらがいいの?」というものです。一週間に1回は訊かれるかもしれません。
それくらいみなさん疑問に思っているということです。

この質問をされた時には必ず
「どっちでもいいです!」とお答えしています。
訊かれすぎて飽きて投げやりになっているわけではないですよ。笑

市販されている湿布の主な成分は温・冷ともに「消炎鎮痛剤」です。読んで字の如く炎症と痛みを抑える薬剤ですね。
どちらの湿布にもその効果がありますので、患者様自身が気持ちいいと思う方を貼っていただければ基本的に大丈夫です。

ただし捻挫や打撲、ぎっくり腰の直後には冷湿布を貼る方がいいかと思われます。温湿布は血流を促進する作用が強いものがあるため患部の腫れを大きくしてしまいます。

逆に温湿布の方が効果的に働く可能性が高いのが慢性的な腰痛、肩凝りなどです。
お風呂に入って温めたりすると楽になるような痛みには温湿布を貼ることをお勧めします。

次は素材についてです。
一般的にイメージされる湿布といえば白い布に薬剤が塗ってあるものかと思います。これはパップ材と呼ばれます。
他にも茶色いっぽいテープ式の湿布もあります。こちらは水分がほとんどないので、「湿」布かと言われると???ですが、誰がなんと言おうと湿布は湿布です。

そして素材についての違いですが、これもほとんどありません。
それぞれにメリット・デメリットがあるので用途に合わせて使用するのがいいですね。
パップ材・・・水分が多くひんやりしているので急性の痛み(熱感があるもの)に効果的。やや剥がれやすい。
テープ式・・・皮膚にペタッと密着して貼ることができて剥がれにくい。茶色っぽいので目立ちにくい。ただしかぶれやすい。

異常が簡単な特徴をまとめたものです。夜寝る前に湿布を貼って翌朝剥がれてクシャクシャになっていたという経験は誰にでもあるかと思います。
日中はパップ剤、夜寝る時はテープ式のもの、と使い分けるのがいいかもしれませんね。

余談ですが、身体に痛みがあるのに重たいものを運んだり家事をしたくてはならない時には、やや目立つ場所に湿布を貼ると良いです。誰かが代わってくれる確率がグッと上がります。

さて、ここまで読んでいただいた方は湿布がゲシュタルト崩壊してきた頃かと思いますので、一旦休憩を挟みましょう。

最後に湿布に関する豆知識をいくつかご紹介してこの記事を終わろうかと思います。

①湿布は冷蔵庫に入れておかなくてもいい

おばあちゃん家に行くと必ずと言っていいほど冷蔵庫に湿布が入っているので、冷蔵庫に保存しなくてはいけないと思っていらっしゃる方もいるかと思いますが、絶対そうしなくてはいけないわけではありません。
直射日光の当たらない涼しい場所であればどこでも大丈夫です。でも冷湿布を貼った時にひんやりしていると気持ちいいので、やっぱり冷蔵庫がベストなのかもしれません。

②湿布では冷やしたり温めたりできない

これはとても多い勘違いなのですが、湿布には冷却効果・温熱効果はありません。
冷たくor暖かく「感じている」だけです。ですので、捻挫した直後には冷やした方がいいからと言って湿布を貼るだけでは不十分。しっかりと氷、無ければ最悪冷水で冷やしてから湿布を貼りましょう。

③かぶれは痛みの治りを遅くする

身体が痛いからと言って湿布を貼りっぱなしにしていたり、そもそも肌が弱い人は少し湿布を貼っただけで皮膚がかぶれてしまいますよね。
身体は皮膚の損傷を最優先に治そうとします。それは皮膚が傷ついていると体内に雑菌の侵入を許してしまうからです。
気持ちいいからと言って湿布を貼り続けると痛みの引きが遠のく可能性があるので、パッケージの裏に書かれた用法を守って使用しましょう。
皮膚が弱くてどうしてもかぶれてしまうという方は、湿布の下にガーゼを1枚挟むとかぶれにくくなります。薬剤効果はちゃんとあるので安心してください。

本日はこれで以上になります。
次回の患者様によく質問されるシリーズ(不定期)をお待ちください!

 

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