皆さんこんにちは!ゆりのき台院です。
すっかり冬ですね。私の地元の方では雪15センチほど積もり、いよいよ冬本番といった時期になってきたようです。
そんな中ゆりのき台院の近所でも雪がちらついた日があったらしく、今年は除雪をしなくてはならないかもしれないと覚悟を決めたところです。
さて、12月に入り急に気温が下がったからか、今月の初めから中盤にかけて患者さんが多く来院されました。
このような時期に当院を選んでいただき大変ありがたいことであります。
多かった症状としましては、前回のブログでもお話した急性腰痛(ギックリ腰)、肩が痛くて上がらなくなってしまう肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)、あとはスポーツをされている学生さんの捻挫など、皆さん痛みにお困りでした。
そしてよく患者様に質問されるのが、「これは冷やした方がいいの?それとも温めたほうがいいの?」ということです。
今回は簡単ではありますが、症状によって冷やすか温めるかの判断の基準を書いていきたいと思います。
➀ギックリ腰の場合
物を持ち上げようとしたり、屈んで作業していて立ち上がったりした際に腰に激痛が走るギックリ腰。
経験したことがある人とない人とでは認識の差が天と地ほど違います。それくらい激痛です。
ギックリ腰は、腰の筋肉や関節に急激に炎症が起こっている状態なので一刻も早く安静にして冷やしてください。
ここで重要なのが、氷嚢やアイスパックなどを使ってしっかりと冷やすことです。
湿布薬はひんやりとしているだけで冷やしているわけではありません。湿布を貼るのはいいですがその上から氷で冷やし、多少動けるようになったら整骨院や整形外科を受診しましょう。
②肩関節周囲炎の場合
これもその名の通り炎症ですが、一概に冷やした方が良いとも温めるのが良いとも言い切れません。
症例によっては極端に冷やしすぎても温めすぎても痛みが増すこともあるので、ネットの情報などで安易に判断せず病院や整骨院を受診しましょう。
患部そのものは安静にするのが一番ですが、肩関節周囲炎で肩を動かさないことからくる肩こりの場合は温めるのが良いと思います。(肩関節の温めすぎには注意)
③捻挫・打撲の場合
日常生活でよくあるケガである捻挫や打撲。これらはすぐに氷で冷やしましょう。
受傷後に患部が腫れてきてどんどん痛くなるイメージがあるかと思いますが、あれは痛めた周囲の血管が傷ついて皮膚の下で出血が起こっているのが原因です。
受傷後すぐに氷で冷やすことで、その部位の血管が収縮し出血しにくくなります。
こうすると腫れが大きくなりにくく痛みが引くのが早くなります。
注意していただきたいのが、湿布を張る際です。湿布には血管を広げて血流を良くする成分が入っている場合があるので、なるべく受傷直後には張らずにしっかりとアイシングを行ってから張るようにしてください。
豆知識~冷湿布と温湿布の違い~
温めるor冷やすの話のついでに患者様から頂く質問に「湿布は温湿布と冷湿布どちらが良いですか?」というものがあります。
これの正解は「どっちでもいい」です。
先ほども少し書いたように、冷湿布はメントールなどでひんやりと感じるだけで実際は冷たくありません。同じく温湿布も、唐辛子成分のカプサイシンが薬剤に含まれているだけで実際暖かくなっているわけではありません。
消炎鎮痛効果はほとんど変わらないので、気持ちいいと思う方を張っていただければ大丈夫です。
あと少しで2020年も終わりです。いろいろありましたが、皆さまケガのないようお過ごしください。
もしケガをしてしまった際には、当院にご連絡ください。
年内は12月30日まで開院しております。
それでは良いお年を!