こんにちは小机院です。暖かい日が続いていますね。
5月14日の朝日新聞の記事で救急隊の蘇生中止の基準が取り上げられました。
末期ガンなどの苦痛を伴う重症患者に対する扱いは難しいものがあります。
基本的に日本では安楽死が認めらていません。そのため家族たちも
いつ患者が危篤となるかわからず、準備が整わずにパニックで救急車を
呼んでしまうようです。救急隊員としては命を救う前提の組織なので
救命処置を行いますが、患者と家族としては闘病の苦痛から解放されることや
経済面の理由などから蘇生中止を求める場合があるようです。
個人的にはこのすれ違いを解消するためにも基準の設置が必要だと考えますが
課題もあります。
まず当然ですが主治医との情報共有が出来なければ成り立ちません。
常時連絡を取る方法が必要ですが、医師も人間なので対応できない時が
危篤と重複する可能性はあります。
もう1つは医師、患者、家族縁者の意見の相違が発生した場合です。
特に患者は鬱病を患うことが珍しくなく、命のやり取りの話題で
投げやりな判断をしてしまう可能性があります。
生きることへの葛藤は生易しいものでなく、課題をしっかりと解決し、
全員が納得して最期を迎えられることを望みます。